こんにちは、うちのこバッグデザイナー養成講座を主催しているひろこです。今日は、私が大切にしている「うちのこバッグ」の誕生秘話と、編み物が苦手な方でも挑戦できる作り方についてお話しします。

編み物は苦手…そんなあなたでも大丈夫


「編み物なんて難しそう」「不器用だから絶対無理」そう思っていませんか。実は私自身、とっても不器用なんです。

高校生の頃、冬になると必ずマフラーを編みたくなって、毛糸を5、6玉も買って意気込むんです。でも結局、完成した試しがなくて…。めんどくさがりな性格も相まって、いつも途中で挫折。次の年になるとまた新しく毛糸を買って、また挫折。そんな負の連鎖を繰り返していました。



でも、そんな私でも今は可愛いワンちゃんの形をしたバッグを作れるようになりました。なぜなら、このうちのこバッグは特別な技術がいらないからです。

編み物って、慣れてくると心が落ち着く不思議な魅力があります。日常でバタバタしていても、手を動かしているだけでほっとする時間が生まれるんですよね。むしろイライラしている時ほど、編み物をすると気持ちがスーッと落ち着いていくんです。

ある生徒さんの一言から生まれた「うちのこバッグ」


このバッグが生まれたきっかけは、一人の生徒さんの切実な思いでした。

その生徒さんが飼われていたワンちゃんが亡くなってしまい、「うちの子との思い出を何か形に残したい」とずっとおっしゃっていたんです。ちょうどバッグ作りをされている方だったので、「それならワンちゃんの形をしたバッグにしてみませんか」と提案しました。

生徒さんからワンちゃんの姿や毛色、特徴などを詳しく聞いて、試行錯誤を重ねながら一緒に形にしていきました。そして完成したバッグを手にした生徒さんは、「ずっと一緒にいられる気がする」「うちの子が戻ってきました」と、ずっと触りながら涙を流して喜んでくださったんです。

その姿を見て、私ももらい泣きしてしまいました。誰かの大切な思いを形にできるって、こんなに嬉しいことなんだと改めて実感した瞬間でした。この感動を少しでも多くの方に伝えられたらという思いから、うちのこバッグを本格的に形にしていくことにしたんです。



うちのこバッグの魅力


完成したバッグは、見た目が可愛いだけではありません。実用性もしっかり備えているんです。

バッグの中には荷物もしっかり入りますし、ショルダーをつければ斜め掛けにして持ち歩けます。そして何より、毛糸の質にこだわっているので触り心地がとても柔らかいんです。

カバンとして持ち歩いていると、ずっと撫でていたくなるんですよね。すれ違う方からも「あ、可愛い!」って声をかけられて、ちょっと触らせてくださいと言われることもよくあります。特にダックスの毛並みは、私がかなりこだわって毛糸を選びました。ずっと触りたくなるバッグの方が良いですからね。



プードル、ダックス、フレンチブルドッグなど、様々な犬種に対応できます。犬種によってバッグの大きさも調整できるんですよ。例えばダックスは胴長なので、荷物が入る部分を少し長めに作ります。

ワンちゃんを飼えないご家庭でも、お孫さんや息子さんへのプレゼントとしても人気です。男の子にも意外と好評なんですよ。

初心者でも作れる秘密は「引き抜き編み」だけ


このうちのこバッグの最大の特徴は、編み方がとってもシンプルなこと。使う編み方はたった一つ、「引き抜き編み」だけなんです。

💡 ポイント


長編みや中長編みといった複雑な技法は一切使いません。ネット(編み地の土台)にかぎ針を入れて、毛糸を引き出す。次の穴にかぎ針を入れて、また毛糸を引き出す。この繰り返しだけで、可愛いワンちゃんの形が出来上がります。



必要な道具もシンプルです。かぎ針一本と、お好みの毛糸、そしてネット(編み地の土台)があれば始められます。

実際の作り方の流れ


では、実際にどうやって作っていくのか、大まかな流れをご説明しますね。

まず、ワンちゃんのパーツを個別に編んでいきます。頭、胴体、足、そして耳。これらを一つずつ丁寧に編んでいきます。

💡 ポイント


例えば耳一つなら、30分もかからずに完成します。隙間時間を使って少しずつ進められるのが編み物の良いところ。移動中や休憩時間にも編めますし、荷物も少ないので持ち運びにも便利なんです。



それぞれのパーツができたら、組み立てていきます。耳の位置、足の位置、頭の向きなど、お好みで調整できるのも手作りの醍醐味ですよね。

ご自身が飼っているワンちゃんに合わせて毛糸の色を選んだり、耳を大きくしたり小さくしたり、アレンジは自由自在です。

私は真っ赤なファーで編んだワンちゃんも作りました。映画「クリフォード」に出てくる赤い大きなワンちゃんが可愛くて、ちょっと耳を大きめにして作ってみたんです。見た目がファンキーでパンキーな感じになって、これもまた可愛いんですよ。



毛糸選びのポイント


バッグの仕上がりを左右する大切な要素が、毛糸選びです。

💡 ポイント


ふわふわで柔らかい質感を出したいなら、毛糸の質にこだわることが大切です。私は主にネットで購入していますが、最初は試しに一玉だけ買って、実際に触ってみて気に入ったらまとめ買いするようにしています。写真や画像で見るだけではわからないことが多いので、必ず触って確認することをおすすめします。



使用するネットは、浜中商店で購入できます。「浜中」で検索すると浜中商店が出てきますし、Amazonでも取り扱いがあります。このネットに毛糸を編み付けていくことで、いろいろな形のバッグが完成するんです。

裏表の使い分けも重要なポイントです。編み地にはふわふわな面と、少し平坦な面があります。

💡 ポイント


ふわふわな方を表に出すと、触り心地が良くなります。裏地の方を表にしてしまうと、少しヒンスな(貧相な)感じになってしまうので、仕上げる時はふわふわな面を外側にするよう意識してくださいね。



足の部分については、空洞にする方もいますし、綿を入れる方もいらっしゃいます。ただし綿を入れすぎると重くなってしまうので、バッグとして持ち歩くことを考えると、程々にするのがおすすめです。

不器用でも大丈夫な理由


「本当に私でもできるの?」そう不安に思う方もいるかもしれません。でも大丈夫です。

私自身が不器用だからこそ、不器用な人でも作れるように工夫しているんです。複雑な技法は使わず、引き抜き編み一つだけ。これさえマスターすれば、あとは繰り返すだけ。

慣れてくると、おしゃべりしながらでも手が勝手に動くようになります。むしろ集中しすぎて無口になってしまうこともあるくらいです。

私、やり始めると集中しちゃって言葉が出てこなくなるんですよね。困ったもんです。でもそれくらい夢中になれるということでもあります。



猫ちゃんバージョンも準備中


ワンちゃんのバッグができるなら、猫ちゃんも作りたい。そんなご要望をたくさんいただいています。

受講生さんの中にも「猫ちゃんを作りたいです」という方が増えてきているので、今後は猫ちゃんバージョンも制作していく予定です。すぐすぐではないかもしれませんが、楽しみにしていてくださいね。

猫ちゃん3匹飼ってらっしゃる方もいて、「お願いします!」って熱烈なリクエストをいただいています。猫ちゃんも可愛いですからね、頑張って形にしていきたいと思います。



まとめ:思いを形にする喜びを


うちのこバッグは、単なるバッグではありません。大切な家族への思いを形にしたものです。

亡くなったペットとの思い出を持ち歩きたい、今一緒にいる子の姿を形に残したい、ペットを飼えないけれど動物が好き。そんな様々な思いに応えられるのが、このバッグの魅力だと思っています。

不器用でも、編み物初心者でも大丈夫。簡単な編み方をコツコツ繰り返すだけで、世界に一つだけの特別なバッグが完成します。30分もあれば耳一つ作れるので、隙間時間を使って楽しく作れますよ。

もし興味を持っていただけたら、ぜひ挑戦してみてください。誰かのために、そして自分のために、思いを込めて作るバッグは格別です。

何か質問や気になることがあれば、LINEやDMでお気軽にメッセージを送ってくださいね。「うちの子バッグのライブ見たよ」というメッセージ、お待ちしています。ゆるっとおしゃべり感覚で大丈夫ですので、気軽に連絡してください。

あなたの大切な「うちの子」を、一緒に形にしていきましょう。

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